キッズナーサリー通信

2025.12.03

KN蒲田駅前園【とうきょう すくわくプログラム活動報告④】

KN蒲田駅前園では、ひよこ組(0歳児クラス)・うさぎ組(1歳児クラス)で東京都の事業である『とうきょう すくわくプログラム』に参加する事になりました。

内容としましては、各園が設定するテーマに沿って乳幼児の興味・関心に応じた探究活動を実践することで、乳幼児の成長・発達をサポートしていくものになります。

下記がポータルサイトですので、詳しくはこちらでご確認いただけます。

https://www.sukuwaku.metro.tokyo.lg.jp/」

 

第3回目の取組みはこちらです。

http://kidsnursery.net/kn_blog/knekimae/27198/

とうきょう すくわくプログラム活動報告書④

〇活動のテーマ

・『身近な音への興味関心を観察する』

・テーマの設定理由『乳児中心に行うため、0歳児でも反応が分かりやすいテーマにしました。』

〇活動スケジュール

・8月~12月までの期間、毎月『音』をテーマに、季節に沿った内容で行う予定です。

〇11月活動報告

『音楽』

〇活動のために準備した素材や道具、環境の設定

・音楽、モニター、タンバリン、カスタネット、鈴

 

11/26(水)実施クラス:ひよこ組(0歳児)

①普段から、音楽を通じて子どもの非認知能力を育むことを目的とした教材『ヒューマジック』や、ECCの英語の教材等の動画を見ている子どもたち。

しかしながら、それらは動画であるため、聴覚よりも視覚から得る刺激が強いのではないかと感じていました。実際に毎日見ることで振付を覚えて手を動かすことも多く、またかなり集中して見入る姿も見られました。

 

②ところが、映像が見えない状態でも、隣のクラスの保育室から馴染みのある音楽が聞こえてくると、子どもたちはその音に反応して音のする方に近づき、嬉しそうに体を動かします。手拍子をしたり、喃語を発したりして「音楽が聞こえてくる」旨を保育者にも必死に伝えようとしています。

 

③月齢が低い子どもは、音のする方に近づくことはありませんが、その場で手拍子をしたり、大きく体を揺らしたりしながら音楽に反応していました。視覚からの刺激ももちろん大切ですが、耳から入ってくる情報に子どもたちはかなり敏感であることを改めて感じました。

 

<職員の振り返り>

・これまでは動画を流している際は映像に見入っていると考えていたが、0歳児の視覚は0.2〜0.4程度と未発達のため、映像に見入っているというよりはむしろ音楽を聞くことに集中していたのかもしれない。

・子どもたちは、音楽によって「聞く力」だけでなく、「音を楽しむ心」も育っているように見える。

・機嫌が悪く泣いている子どもも、保育者の歌や音楽を聞くとぴたりと泣き止むことが多い。音楽は子どもたちの情緒の安定にも大きく関係していると感じる。

 

11/10(月)、12(水)、19(水)、28(金)

実施クラス:うさぎ組(1歳児)

①毎朝のECCの時間や、夕方のヒューマジックの時間には、画像や音楽のリズムに合わせて身体を揺らす、子どもたち。毎日繰り返すうちにすっかり慣れた様子で保育者や画面の中の人の動きを真似しています。

 

②ヒューマジックの時間に『さんぽ』の音楽がかかると、保育者が何も言わなくても、子どもたち同士で手を繋ぐのを誘い合う姿が見られます。

音楽が流れるあいだ手を繋いだまま、室内を歩き回る様子が見られますが、途中でペアが入れ替わったり、繋ぎたくない気分に変わったりしている事もあります。

 

③モニター画面があるので、その目の前に子どもたちが集まって来てじっと画面に見入っています。音よりも画面に興味があるのかとも思いましたが、慣れてきた曲が隣のクラスから聞こえてきた時にも同じように踊り始めます。

 

12/1(月) 実施クラス:うさぎ組(1歳児)

①音楽を奏でる体験ができるようにと、園にある打楽器を子どもたちが触れるように用意しました。

興味津々で話を聴き、最初は慎重に手を伸ばす子どもたち。まずは仕組みが気になるのか、裏返したりして造りをしげしげと観察する姿が見られました。

 

②クリスマスソングをBGMで流しつつ保育士が叩いて見せると、子どもたちも使い方を理解したのか、思い思いに楽器を振ったり叩いたりし始めました。次第にカスタネット、タンバリン、鈴の3つを交換して、1つ1つ試してみる姿がありました。

 

<職員の振り返り>

・はじめて触れた楽器だったのに上手に使いこなしていた。楽器をいじりながらも音楽に合わせて叩いていたので驚いた。

・これまでも音楽の内容によって体を揺らしたり、手を繋いだりする姿があったが、これからも廃材で作った手作り楽器などを用意していきたいと思う。

・ヒューマジックやECCは、それまで玩具で遊んでいても音楽が流れると切り替えられているので、習慣になっていると感じた。

・春先は手遊びくらいの表現遊びだったのが、現在では全身を使ってリズム遊びを楽しむようになり、成長を感じた。

・音楽は楽しい気持ちにさせる力があり、心と心が繋がり合うことを感じた。

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