キッズナーサリー通信
KN蒲田駅前園【とうきょう すくわくプログラム活動報告②】
KN蒲田駅前園では、ひよこ組(0歳児クラス)・うさぎ組(1歳児クラス)で東京都の事業である『とうきょう すくわくプログラム』に参加する事になりました。
内容としましては、各園が設定するテーマに沿って乳幼児の興味・関心に応じた探究活動を実践することで、乳幼児の成長・発達をサポートしていくものになります。
下記がポータルサイトですので、詳しくはこちらでご確認いただけます。
https://www.sukuwaku.metro.tokyo.lg.jp/」
第1回目の取組みはこちらです。
http://kidsnursery.net/kn_blog/knekimae/26920/
とうきょう すくわくプログラム活動報告書②
〇活動のテーマ
・『身近な音への興味関心を観察する』
・テーマの設定理由『乳児中心に行うため、0歳児でも反応が分かりやすいテーマにしました。』
〇活動スケジュール
・8月~12月までの期間、毎月『音』をテーマに、季節に沿った内容で行う予定です。
〇9月活動報告
『日常の遊びのなかで、音を感じる』
〇活動のために準備した素材や道具、環境の設定
・ままごの玩具、ままごのお皿、コップ
・ブロック、積木、パズル
9/30(火) 実施クラス:ひよこ組(0歳児)
①コップはコップとして遊ぶことはなく、両手に持って打ち鳴らすのが子どもたちの遊び方です。
重ねて遊ぶ姿も見られますが、主にコップをぶつけて音を出し楽しんでいました。
②手をたたくと音が出ることは理解している様子です。
保育者の動きを真似たり、「上手だね」と声をかけられた際に自ら手をたたいたり、「手をたたきましょう」の歌に合わせて手をたたく等、パチパチという音を出して楽しむ姿が見られました。
また、棚につかまり立ちをした際、棚をたたくと音が出ることを発見し、楽しそうにたたく姿が見られました。月齢の低い(6か月程度)子どもも楽しんで行っていました。
棚以外でも、常設の段ボール製の乗り物なども、たたいて音を出しています。
③パズルを出すと、パズル本来の遊び方ではなく、パズルを数枚箱に入れて振り、シャカシャカという音を出して楽しむ姿が見られました。
<職員の振り返り>
・手をたたく動きは保育者の真似をして行っているが、その他の動きは保育者が先に見本を見せたわけではなく、子どもたち自身で音が出ることを発見して楽しんでいる。
・パズルやコップなどに対する固定概念がないため、自由な発想で音を使った遊びを生み出すことが出来ている。
・手と手を合わせた時に出る音と、手で何かをたたいた時に出る音、物と物をぶつけた時に出る音の違いに子どもたち自身が気付き、音を楽しんでいるように見えた。
9/12(金) 実施クラス:うさぎ組(1歳児)
①積木で遊んていた際に、1人の子が両手に積木を持ち、それを叩き合わせることで「コンコン」といった軽くて高い音がするのに気が付きました。
近くでそれを見ていた子たちも同じように真似をして、どんな音が出るかを自分なりに試す様子が見られ、それに合わせて手拍子する子もいました。
②ままごとで遊んでいた際に、コップを重ね合わせると「すぽっ」という変わった音が出るのに気付き、何回も重ねたり外したりして、どんな音が出るのかを確かめていました。
③お料理などのままごとをして遊んでいたのですが、お鍋やコップに向かって声を出すと自分の声がこもった違う音として聞こえるのに気付き、友だちと一緒に声を出したり、コップを耳に当てて「おと…」と言い、何かが聞こえると教えてくれる姿がありました。
9/16(火)、17(水) 実施クラス:うさぎ組(1歳児)
①ブロックを入れていた箱に、1ピースだけブロックを入れると「カラカラ」と中で転がる音がします。
それに気付き、近くにいた友だちと一緒にマラカスのように箱を振ってリズムを奏でていました。
②ままごと遊びのナイフを弾くと細かく跳ね返るのに気付き、感触を確かめていましたが、スイカのおもちゃを叩くと小さく「コンコン」と音が鳴るのに気付き、音を確かめる姿がありました。
<職員の振り返り>
・本来なら使い方が違うのだが、自分で遊び方を見付けて楽しんでいる姿を見ると、どんな事でも子どもは遊びに変えていけるのだなと感じ、頼もしく思った。⇒危ない事でないのなら、遊びを止めずに見守っていきたいと思う。
・子どもたちは大人に教えられて遊ぶだけでなく、自分で発見した事の気付きを楽しんでいると思った。
・子どもは遊びの天才だと感じた。
・ナイフのおもちゃは、マジックテープの部分を切った際にサクッとした感触が得られるが、それも楽しんでいたのかもしれないと思った。
・子どもは狭い場所が好きでよく保育室の隅に隠れたりするが、きっと大人では気付かない何かを発見しているのかもしれないと思った。
・日常のなかで、まだまだ見落としている姿がありそうなので継続して観察していきたいと思う。