音楽」タグアーカイブ

KN蒲田駅前園【とうきょう すくわくプログラム活動報告⑤】

KN蒲田駅前園では、ひよこ組(0歳児クラス)・うさぎ組(1歳児クラス)で東京都の事業である『とうきょう すくわくプログラム』に参加する事になりました。

内容としましては、各園が設定するテーマに沿って乳幼児の興味・関心に応じた探究活動を実践することで、乳幼児の成長・発達をサポートしていくものになります。

下記がポータルサイトですので、詳しくはこちらでご確認いただけます。

https://www.sukuwaku.metro.tokyo.lg.jp/」

 

第4回目の取組みはこちらです。

http://kidsnursery.net/kn_blog/knekimae/27320/

とうきょう すくわくプログラム活動報告書⑤

〇活動のテーマ

・『身近な音への興味関心を観察する』

・テーマの設定理由『乳児中心に行うため、0歳児でも反応が分かりやすいテーマにしました。』

〇活動スケジュール

・8月~12月までの期間、毎月『音』をテーマに、季節に沿った内容で行う予定です。

〇11月活動報告

『既製の音楽と人の声の違い』

〇活動のために準備した素材や道具、環境の設定

・保育室内、あるいは公園等の戸外で場所をつくり集まる。

 

12/16(火)実施クラス:ひよこ組(0歳児)

①子どもたちが玩具での遊びに集中している時に、保育室の外から子どもたちが聞いたことがないであろうと思われる音源を流してみました。

すると、音が聞こえた瞬間、子どもたちは反応して音のする方に顔を向けます。そして、月齢の高い子どもたちは音がどこから聞こえてくるのかを探りながら、音のする方へと歩いていく姿がありました。

 

②次に、先ほど子どもたちが反応した音源の歌を、保育者が室内にて唄ってみました。

しかし、知らない歌だからか、子どもたちは一瞬保育者の顔を見ただけですぐに手元の玩具に意識が戻り、保育者が唄い続けても再び唄っている保育者の方を向くことはありませんでした。

 

③そこで、今度は同じ場所でいつも保育者が唄って聞かせている歌を唄ってみました。

すると、子どもたちは手元の玩具で遊びながらも聞き入り、少しずつ保育者の方に体を向け、最終的には皆が自然と保育者と向かい合う形で座っていました。

 

<職員の振り返り>

・遊びなど何かに集中している時でも、子どもたちは常に周りの音にも意識を向けていることがわかった。

・既製の音源に対しては、初耳か、いつも聞いているかに関わらず敏感に反応するのに対し、保育者の歌声に対してはいつもの曲にしか大きな反応を示さなかった。

・「いつもの歌声」は子どもたちに安心感や居心地の良さを与えているのではないかと感じた。

 

12/8(月)、9(火) 実施クラス:うさぎ組(1歳児)

①朝の集まりなど、集まった子どもたちに対して手遊び歌を始めると、子どもたちの注意が一気に声を発している保育者に集まり、特に指示していなくても自然と保育者の仕草を真似る様子が見られます。

 

②子どもたちは受動的に話を聴いているのではなく、常に保育者の呼びかけに反応しています。

名前を呼ばれれば手を上げたり、あるいは恥ずかしそうにテーブルに頭を伏せたりする様子があります。また、復唱するように今聴いたばかりの言葉を唱える姿も見られます。

 

③声を発しているのが日常的に接している保育者なので、双方向のコミュニケーションが発生しています。

 

12/12(金)、16(火) 実施クラス:うさぎ組(1歳児)

①食後は着替えを済ませてから布団に横になり、保育者の寝かし付けで眠りに着く子どもたちですが、横になるなり入眠できる子もいれば、暫く保育者がトントンと身体をさするうちに安心して入眠する子もいます。

 

②なかなか入眠できずにいる子はオルゴールの音楽を流すことで気持ちが落ち着いて入眠する姿も見られていましたが、保育者が抱っこしながら子守歌を唄うことで眠りに着く様子も見られました。

 

<職員の振り返り>

・音源から流れる音楽は、楽しい気持ちやリズミカルな楽しい気持ちにする効果があると感じたが、保育士の手遊び歌ではまた違った双方向のコミュニケーションが発生し、子どもたちは親しみを感じながら参加している様子に感じた。

・集まった際に、ただ声掛けをするよりも手遊び歌を唄った方が、子どもが聞こうとする気持ちになりやすい。それは声掛けを聞くだけとは違い、子ども自身が参加しやすいからなのではと思った。

・午睡は「早く寝て欲しい」という保育者都合の心があると、それが子どもたちに伝わり落ち着かなくなるので、保育者自身がゆったりとこのひと時を楽しみ、触れ合う心地良さを感じながら言葉かけや子守歌を唄うと、子どもたちの心も和やかになり、安心して入眠できるのではと思う。

 

KN蒲田駅前園【とうきょう すくわくプログラム活動報告④】

KN蒲田駅前園では、ひよこ組(0歳児クラス)・うさぎ組(1歳児クラス)で東京都の事業である『とうきょう すくわくプログラム』に参加する事になりました。

内容としましては、各園が設定するテーマに沿って乳幼児の興味・関心に応じた探究活動を実践することで、乳幼児の成長・発達をサポートしていくものになります。

下記がポータルサイトですので、詳しくはこちらでご確認いただけます。

https://www.sukuwaku.metro.tokyo.lg.jp/」

 

第3回目の取組みはこちらです。

http://kidsnursery.net/kn_blog/knekimae/27198/

とうきょう すくわくプログラム活動報告書④

〇活動のテーマ

・『身近な音への興味関心を観察する』

・テーマの設定理由『乳児中心に行うため、0歳児でも反応が分かりやすいテーマにしました。』

〇活動スケジュール

・8月~12月までの期間、毎月『音』をテーマに、季節に沿った内容で行う予定です。

〇11月活動報告

『音楽』

〇活動のために準備した素材や道具、環境の設定

・音楽、モニター、タンバリン、カスタネット、鈴

 

11/26(水)実施クラス:ひよこ組(0歳児)

①普段から、音楽を通じて子どもの非認知能力を育むことを目的とした教材『ヒューマジック』や、ECCの英語の教材等の動画を見ている子どもたち。

しかしながら、それらは動画であるため、聴覚よりも視覚から得る刺激が強いのではないかと感じていました。実際に毎日見ることで振付を覚えて手を動かすことも多く、またかなり集中して見入る姿も見られました。

 

②ところが、映像が見えない状態でも、隣のクラスの保育室から馴染みのある音楽が聞こえてくると、子どもたちはその音に反応して音のする方に近づき、嬉しそうに体を動かします。手拍子をしたり、喃語を発したりして「音楽が聞こえてくる」旨を保育者にも必死に伝えようとしています。

 

③月齢が低い子どもは、音のする方に近づくことはありませんが、その場で手拍子をしたり、大きく体を揺らしたりしながら音楽に反応していました。視覚からの刺激ももちろん大切ですが、耳から入ってくる情報に子どもたちはかなり敏感であることを改めて感じました。

 

<職員の振り返り>

・これまでは動画を流している際は映像に見入っていると考えていたが、0歳児の視覚は0.2〜0.4程度と未発達のため、映像に見入っているというよりはむしろ音楽を聞くことに集中していたのかもしれない。

・子どもたちは、音楽によって「聞く力」だけでなく、「音を楽しむ心」も育っているように見える。

・機嫌が悪く泣いている子どもも、保育者の歌や音楽を聞くとぴたりと泣き止むことが多い。音楽は子どもたちの情緒の安定にも大きく関係していると感じる。

 

11/10(月)、12(水)、19(水)、28(金)

実施クラス:うさぎ組(1歳児)

①毎朝のECCの時間や、夕方のヒューマジックの時間には、画像や音楽のリズムに合わせて身体を揺らす、子どもたち。毎日繰り返すうちにすっかり慣れた様子で保育者や画面の中の人の動きを真似しています。

 

②ヒューマジックの時間に『さんぽ』の音楽がかかると、保育者が何も言わなくても、子どもたち同士で手を繋ぐのを誘い合う姿が見られます。

音楽が流れるあいだ手を繋いだまま、室内を歩き回る様子が見られますが、途中でペアが入れ替わったり、繋ぎたくない気分に変わったりしている事もあります。

 

③モニター画面があるので、その目の前に子どもたちが集まって来てじっと画面に見入っています。音よりも画面に興味があるのかとも思いましたが、慣れてきた曲が隣のクラスから聞こえてきた時にも同じように踊り始めます。

 

12/1(月) 実施クラス:うさぎ組(1歳児)

①音楽を奏でる体験ができるようにと、園にある打楽器を子どもたちが触れるように用意しました。

興味津々で話を聴き、最初は慎重に手を伸ばす子どもたち。まずは仕組みが気になるのか、裏返したりして造りをしげしげと観察する姿が見られました。

 

②クリスマスソングをBGMで流しつつ保育士が叩いて見せると、子どもたちも使い方を理解したのか、思い思いに楽器を振ったり叩いたりし始めました。次第にカスタネット、タンバリン、鈴の3つを交換して、1つ1つ試してみる姿がありました。

 

<職員の振り返り>

・はじめて触れた楽器だったのに上手に使いこなしていた。楽器をいじりながらも音楽に合わせて叩いていたので驚いた。

・これまでも音楽の内容によって体を揺らしたり、手を繋いだりする姿があったが、これからも廃材で作った手作り楽器などを用意していきたいと思う。

・ヒューマジックやECCは、それまで玩具で遊んでいても音楽が流れると切り替えられているので、習慣になっていると感じた。

・春先は手遊びくらいの表現遊びだったのが、現在では全身を使ってリズム遊びを楽しむようになり、成長を感じた。

・音楽は楽しい気持ちにさせる力があり、心と心が繋がり合うことを感じた。